プロペラ破断 [墜落と修理・整備]
多少の衝突や墜落では破損しないEPP製の機体ですが、EPP以外の部品まで無事で済むとは限りません。
木に衝突した後遺症が、数日後になって現れたのです。
よく晴れた日、練習飛行を繰り返していた時です。
順調に飛んでいた飛行機から突然、パ・パン!パン!と3回破裂音がしたかと思うと、機体がふらふらとスピードを失って落ちてきました。突然の異常事態に戸惑いながらも、なんとか機体を誘導して速度を失った状態で愛機は地面に転がりました。
機体を調べると、プロペラが折れて片方のブレードがなくなっています。アルミ製のモーターマウントが裂けて、モーターがグラグラしています。主翼の後縁がプロペラで切り裂かれ、小さな穴があいています。
(一見、無事に見えるが...)
(よく見ると、モーターマウントが破損し、プロペラは折れ、主翼に穴)
これでは飛ぶ事はできません。その日は引き揚げます。
最初に破損状態を見た時は、モーターを固定するネジが緩んだためプロペラが機体に当たって破損したのだと思いました。しかし、妻が撮ってくれていたビデオ画像を見直すうちに、別の原因が思い当たるようになってきました。
ビデオを見ると、異常が生じる直前に急にスピードダウンしています。落ちた速度を回復しようとしてスロットルをあげた瞬間、パン!パン!と破裂音がして失速状態に陥っています。
この状況から推測すると、まず最初にプロペラが折れてスピードダウンしたのでしょう。それと知らずにスロットルをあげたため、激しい振動でモーターマウントが破断したように思われます。折れたプロペラが主翼に穴をあけていますが、墜落の原因となるほどの大きな穴ではありません。
なぜプロペラが折れたのでしょうか。
思い当たる事があります。
初飛行のとき、機体を立木に衝突させてプロペラを傷つけたのです。EPP製の機体はまったく無傷でしたが、プロペラのブレードには緑色をした葉の汁がつき、枝を切り裂いたような傷痕が残っていました。プロペラの先端も削れたようで、小さくささくれていました。
プッシャー型(プロペラが後ろ向きについている)の機体なので、プロペラには大きなダメージはないと思い込み、この傷を甘く見ていました。そのままプロペラを交換せずにフライトを重ねたのです。
その後、10回程フライトをして2度も墜落しています。それでもプロペラを交換しようとは思い至らなかったのですから、無知は恐ろしいとしか言いようがありません。今にして思えば、プロペラの破断は時間の問題だったのでしょう。誰にもケガをさせなくて幸いでした。
プロペラのダメージは見た目ではわかりにくいです。 少なくとも、キズがはいったプロペラを使い続けるのは危険です。
さて、修理しました。
(モーターマウントを作り直す。右は破断したマウント)
ホームセンターでアルミのアングル材を買ってきて、モーターマウントを作り直しました。主翼にあいた穴は、穴の周囲を四角くカットして、EPPのブロックを接着して整形しました。破損部分は1日で修理できました。
このプロペラ破損事故の後は、飛行時の点検でプロペラの傷とモーターの緩みもチェックするようにしています。
そのお陰で、モーターマウントの接着はがれを発見したこともあります。
木に衝突した後遺症が、数日後になって現れたのです。
よく晴れた日、練習飛行を繰り返していた時です。
順調に飛んでいた飛行機から突然、パ・パン!パン!と3回破裂音がしたかと思うと、機体がふらふらとスピードを失って落ちてきました。突然の異常事態に戸惑いながらも、なんとか機体を誘導して速度を失った状態で愛機は地面に転がりました。
機体を調べると、プロペラが折れて片方のブレードがなくなっています。アルミ製のモーターマウントが裂けて、モーターがグラグラしています。主翼の後縁がプロペラで切り裂かれ、小さな穴があいています。
(一見、無事に見えるが...)
(よく見ると、モーターマウントが破損し、プロペラは折れ、主翼に穴)
これでは飛ぶ事はできません。その日は引き揚げます。
最初に破損状態を見た時は、モーターを固定するネジが緩んだためプロペラが機体に当たって破損したのだと思いました。しかし、妻が撮ってくれていたビデオ画像を見直すうちに、別の原因が思い当たるようになってきました。
ビデオを見ると、異常が生じる直前に急にスピードダウンしています。落ちた速度を回復しようとしてスロットルをあげた瞬間、パン!パン!と破裂音がして失速状態に陥っています。
この状況から推測すると、まず最初にプロペラが折れてスピードダウンしたのでしょう。それと知らずにスロットルをあげたため、激しい振動でモーターマウントが破断したように思われます。折れたプロペラが主翼に穴をあけていますが、墜落の原因となるほどの大きな穴ではありません。
なぜプロペラが折れたのでしょうか。
思い当たる事があります。
初飛行のとき、機体を立木に衝突させてプロペラを傷つけたのです。EPP製の機体はまったく無傷でしたが、プロペラのブレードには緑色をした葉の汁がつき、枝を切り裂いたような傷痕が残っていました。プロペラの先端も削れたようで、小さくささくれていました。
プッシャー型(プロペラが後ろ向きについている)の機体なので、プロペラには大きなダメージはないと思い込み、この傷を甘く見ていました。そのままプロペラを交換せずにフライトを重ねたのです。
その後、10回程フライトをして2度も墜落しています。それでもプロペラを交換しようとは思い至らなかったのですから、無知は恐ろしいとしか言いようがありません。今にして思えば、プロペラの破断は時間の問題だったのでしょう。誰にもケガをさせなくて幸いでした。
プロペラのダメージは見た目ではわかりにくいです。 少なくとも、キズがはいったプロペラを使い続けるのは危険です。
さて、修理しました。
(モーターマウントを作り直す。右は破断したマウント)
ホームセンターでアルミのアングル材を買ってきて、モーターマウントを作り直しました。主翼にあいた穴は、穴の周囲を四角くカットして、EPPのブロックを接着して整形しました。破損部分は1日で修理できました。
このプロペラ破損事故の後は、飛行時の点検でプロペラの傷とモーターの緩みもチェックするようにしています。
そのお陰で、モーターマウントの接着はがれを発見したこともあります。