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Silky Wind 400S 修理 [墜落と修理・整備]

テスト飛行でいきなり破損させてしまったシルキーウィンド 400S。
破損を修理しました。

● 主翼の修理

前縁部が陥没しています。サッカーのゴールポストに当てた箇所です。
この程度で済んでよかったと思います。
主翼破損

破損部分をカッターで直線的に切り取ります。
破損箇所を切除

切除した形状に合わせて、バルサ板を積層して埋めます。
破損部を埋める
写真の右端にオモリが見えます。
こちら側の主翼が軽いので、バランスを取るためにオモリを貼付けてあるのです。
修理で多少重くなっても、このオモリを軽くすれば済むので、遠慮なくバルサ材を貼り付けます。

貼り付けたバルサ材を翼型に合わせて整形します。
整形
カッターで削って、紙ヤスリで仕上げ。接合部の隙間はパテで埋めました。
楕円翼の微妙なカーブが難しそうに見えますが、直線的な形状より整形しやすかったです。

上面側の整形の様子です。
上面側の整形

色を塗って、修理完了。
修理の仕上げ
フィルムを持っていないので塗装で仕上げました。


● ボディの修理

ウイングボルトの周辺に、いくつもの割れ目が走っています。
割れた部分のFRP樹脂を、ガラス繊維が出てくるまでルーターで削り落とし、エポキシ接着剤を流し込んで硬化させました。
FRPボディの修理
割れ目の裏側にもガラスクロスを裏打ちして、エポキシ接着剤で補強しています。

ラダーはヒンジ部のバルサが割れただけだったので、元通りにはめ込んで瞬間接着剤で固定。
SilkyWind 400S 修理完了
以上で修理完了。

タグ:SilkyWind
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Silky Wind 400S テスト飛行 [墜落と修理・整備]

先日の休みに、シルキーウィンド400Sのテスト飛行をしました。

いつもの広場で、テスト飛行の準備です。
天候は曇り時々晴れ、風は極弱風のラジコン日和。
Silky Wind 400Sテスト飛行の準備
デカールなどの化粧はしていません。キャノピーもつけていません。
草地を滑走するので、キットのタイヤは使わずに大径のスポンジタイヤを使いました。
でもテールスキッドが小さいままなので、ラダーが地面につきそうです。

プロペラ、リンケージ、ボルト類の固定を確認。
プロポの設定と動翼の動きを確認。
その他、もろもろチェック完了。

深呼吸をして、スロットルをゆっくり上げていきます。
地面の凸凹に機体を揺らしながら、ゴトゴトと走り始めます。
Silky Wind 400Sタキシング
草地のためか、ふらふら曲がって真っ直ぐ進みません。
尾輪操舵がないので進路が修正できず、タキシングを三回やり直して、ようやく離陸できました。

いざ、機体が浮き上がると…

スピードが出ます!かっ飛びます。
エルロンや、エレベーターの効きも敏感です。

(固定カメラなので、飛行姿勢の写真は無しです。)

舵角を少なめにリンケージして、プロポにエクスポーネンシャルをいれておいて正解でした。
ラダーはあまり効きません。サバンナもラダーが効く方ではないので、正直ラダーには期待していませんでしたが、あれほど苦労して追加したのにちょっと残念です。

飛行姿勢は安定していて、レールで吊っているかのように直進します。

慎重にリンケージを調整した甲斐あって、トリム調整ゼロで直進します。プロポのスティックの小さな動きにきちんと追従し、スティックを中立にすれば真っ直ぐに飛びます。地上 1mでの高速ローパスもできそうなくらい安定していますが、今の自分はそんな余裕ありません。

素直に飛ぶことがわかりました。慣れればお気に入りの1機になるかも知れません。
ですが、このスピード感はサバンナしか飛ばしたことがないひよっこフライヤーには荷が重いです。緊張が長く持ちそうにありません。初飛行で墜落させないうちに、早々に着陸させることにします。


が、しかし…

思うように着陸コースをとれません。
サバンナならスロットルを絞るだけでスピードが落ちて、そのまま着陸しちゃいますが、こいつは違います。

スロットルを絞っても、シューッ!とスピードを維持したまま突っ込んできて、あっと言う間に着地点の上空を通り過ぎていきます。う〜ん、1000mくらいの滑走路が欲しいぞ... (^_^;


正しい操縦方法は、スロットルを絞って機首上げ姿勢を作るのです。
そんなことフライトシミュレーターでは何度もやっていて知っているのですが、いざ実際の機体で操縦すると緊張感が違います。しかも、ここのところ機体の製作ばかりでシミュレーターでの練習をやっていなかったので、すっかり勘が鈍っています。

なんとかスローダウンさせて、ふわふわと周回させます。シミュレーターでの練習は無駄ではなかったようです。しかし、なかなか着陸コースに乗せることができません。何度か着陸をトライしているうち、ゴー・アラウンドをミスして主翼をサッカーのゴールポストに当ててしまいました。

白い機体がもんどりうって、地面に落ちます。


なんだかデ・ジャ・ビュを見ているような、ど失敗です。

ラダー破損
ラダー分解。

主翼破損
主翼に陥没。

FRPのボディにも割れ目。
がっくし。

………ちょっとなめてました。
ちゃんとシミュレーターで練習していればなんとか着陸できた機体だったのに、気ばかりあせってぶっつけ本番で飛行させてしまいました。

まあ、サッカーのゴールポストに当てた割りには破損が少ないのが幸いです。

(修理編へつづく)


タグ:SilkyWind
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初めての感触 [墜落と修理・整備]

この日は勉強になることがありました。

学んだこと:その1
初心者の大切な一言「今日は自信がないから飛ばしません。」


その日は、暖冬らしい明るい日射しが輝いていました。風はありますが、飛行日和と言える陽気でした。しかし、1回目のフライトを終えた後、だんだん南の風が強くなってきたのです。

風は強いものの、良い陽気なので風が収まるかどうか様子を見ていました。
飛行場で知り合った先輩が、60クラスのエンジン機をブイブイ飛ばしています。
見事なスタントを演じた後、やがて強い風をものともせずに機体を着陸させました。

その先輩が、飛ばしたばかりの機体のエンジンオイルを拭きながら言います。

「どうぞ、飛ばしたら。」

やや風が収まってきたような気もしましたが、私の愛機 Savanna には強すぎる風です。
本当は「この風では飛ばせる自信がないから、飛ばしません。」と言うべきだったのです。
しかし、私は飛ばしてしまいました。今日1回は飛ばしているので、なんとかなりそうな気がしていたのです。

ビィーン!とモーターの音を響かせて、Savanna は風に向かって走ります。
強い向かい風をものともせず、一気にスピードに乗って機体が浮かびました。

強く吹く風の影響を感じますが、ループもロールもできます。ループが流れるのは強い風のためですが、ロールの軸が通らないのは腕の問題です。

「このくらいの風でも、なんとかなるもんだな」
と思いつつ、機体をターンさせたときです。

機体が飛行場の風下側にさしかかった瞬間、まるで巨人の手につかまったように機体が一気に風下にもって行かれました。吹き荒れる風に押されて、どんどん遠くへ流されていきます。
懸命に機体を風上に向けようとしますが、どうやっても風下へしか飛びません。

ここまで激しく流された経験はありませんでした。
後の祭りです。もう飛行場までは戻せません。

飛行場の周囲は一面の田んぼですが、田んぼの向こうには住宅地が広がっています。住宅地まで流されてしまうと、もはや機体も見えませんし、そんな場所でラジコン機が墜落したらどういう騒ぎになるか想像もつきません。

「降ろしなさい」
先輩が「降ろせ」と言います。

この状況で「降ろす」ということは「不時着させる」ということを意味しますが、確かに不時着させる以外に手がありません。

不時着させました。
Savanna は田んぼに向かって一気に落ちて行きました。
できればそっと降ろしたかったところですが、突風で一気に高度が落ち、引き起こしが全く間に合いませんでした。

あわてて駆け寄ると、機首から田んぼに突き刺さっている Savanna がありました。かなり遠くに流されたと思っていましたが、落ちた場所は案外近くで、飛行場から 100m ほどのところでした。

Savanna が落ちた田んぼには、水が残っています。冬の北陸です。田んぼの水は氷のように冷たいに違いありません。5秒ほど躊躇した後、決心して裸足になりジーンズの裾を膝までまくり上げて、田んぼに足を踏み入れました。

にゅる。
田んぼの泥がやわらかく素足を包みます。

「ゔ。気持ちいいかも」

心臓が凍るほど冷たい水を想像していましたが、想像に反して暖かい水でした。よく晴れた天候が幸いしたのでしょう。田んぼの土は、落ち葉も枯れた雑草も砂利も混ざっておらず、やわらかい泥だけが足にやさしい感触を残します。

田んぼに入ったのは、これが初めてでした。意外なほどの水の暖かさと、柔らかな土は初めての感触です。ちょっと気持ちいいくらいだと思いました。

Savanna は無事に回収できました。

田んぼに落ちたSavanna
機首と翼端が泥をかぶっていますが、どこにも破損はないようです。

機首に泥をかぶる
機首が泥に突き刺さり、バッテリーが浅く水につかっていました。

先ほどの先輩が、心配してそばまで来てくれていました。
私:「長靴を用意してくればよかったです。」
先輩:「俺も10回以上は田んぼに入ったよ。
へたに田んぼに長靴で入るもんじゃない、裸足が一番いい。」


学んだこと:その2
田んぼに入るなら裸足がよい。
(その時の水温にもよると思うが…)


バッテリーは無事
バッテリーの汚れは、案外軽微。
水道水で泥を落とすだけで、異常なく使えるようになりました。

タグ:SAVANNA
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修理後の調整フライト [墜落と修理・整備]

胴体を全面的に作り直した Savanna の調整フライトです。
リンケージも新規に作り直しているので、真っ直ぐ飛ぶように調整する必要があります。

いい天気です。ときおり強めの風が吹きますが、全体的には弱めの風です。
風があるので、調整フライトに向いているとは言えませんが、様子を見るために飛ばしてみます。
広場を軽くタキシングさせて、左右へ傾く癖がないか確認します。走らせたところでは、左右の癖はないようです。
それでは離陸させます。

スロットル70%くらいで一気にスピードが乗って離陸します。
離陸
そのままグイグイ上昇していきます。
お〜い、上がり過ぎだぞ。

強いアップ傾向です。機体が上を向き、放っておくとそのままループにはいるような勢いで上昇していきます。
あわててダウン方向にトリムをとり、アップ癖が収まったところで、エルロンとラダーの癖も確認します。エルロンとラダーはニュートラルに近い感じです。そこで大きなダウントリムを修正するべく、機体を着陸させてエレベーターのリンケージを直します。

着陸
着陸。

エレベーターを確認すると、ニュートラル位置ですでにアップ方向に上がっています。強いアップ癖が出るのも当然です。昨晩2時間もかけてリンケージを調整したのにこのズレはなんだ。トリム修正がゼロで済むようにエレベーターのリンケージを修正します。

エレベーターリンケージの修正結果を確認すべく、再発進します。
2回目のフライト
ややピッチ方向の落ち着きに欠ける印象ですが、概ねニュートラル(中立)が取れている状態です。

それでは、軽量化の成果を試すべく大きなループにトライします。
スピードにのせて、ぐっと機首を上空に向けて宙返りをさせます。
大きなループにトライ
カメラアングルが固定なので写真からはみ出しましたが、大きなループは成功です。

その後、ロールや2回連続ループなどを試して運動性能を確認します。
軽量化の甲斐あってか、以前のような鈍い動きが払拭できた印象です。
概ね満足できる飛行状態です。

水平飛行の安定感に欠けるような印象があり、重心位置を見直した方がよいのかも知れません。風が強くなってきたことも飛行の安定性に影響しているように思われますが、私の経験レベルではこれ以上機体の癖を見極めることができません。もう少し試行錯誤が必要です。

今日の調整はここまでにします。
日を改めて飛ばすことで、機体の癖も徐々にわかるようになると思います。

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Savanna の作り直し [墜落と修理・整備]

墜落の後遺症でテールブームが折れてしまった Savanna を修復することにします。

Savanna のテールブームは胴体と尾翼にがっちり接着されており、これを交換することは容易ではありません。しかも私の機体はあまりに重過ぎたので、この機会にできる限り軽く作り直したいと考えました。

というわけで、胴体の全面作り直しを決行しました。

ネットショップからドカドカと機体材料が届きます。EPP材とカーボンパイプやカーボンシートなど、素材その他。このクラスの機体なら、4〜5機ほど作れそうです。
購入したEPP素材、他
機体材料を買ったネットショップは R/C HOBBY ONLINEです。ネットショップなのに土日祝休みというおちゃめなショップですが、長尺ものの素材を注文しても送料が変わらないので重宝します。

さて、ここで強力なツール登場!
白光 スチロールカッター
ハッコーの熱線スチロールカッターです。 (Amazon は送料不要でお得です。)

Savanna の胴体は、主翼の接合部や機首部分など微妙な曲線部が多く、これをカッターナイフで正確に切り出すのはとても困難です。いくらカッターの切れ味が鋭くても曲線を正確にカットすることはできません。でも、熱線式スチロールカッターならば、きちんとしたガイドを用意することで正確な形状に切り出すことができます。

まず 40mm厚のEPP材を直方体ブロックに切り出し、胴体の形にカットします。胴体形状をスチロールカッターで正確にトレースできるように、3mmバルサ板でテンプレートを作りました。
胴体切り出しテンプレート
このバルサ板の形をスチロールカッターのニクロム線でなぞるので、ニクロム線が引っかからないよう、バルサの端面に瞬間接着剤を染み込ませてサンドペーパーで滑らかに磨き上げます。

切り出した胴体ブロック
スチロールカッターでEPPのブロックを胴体形状に切り出したところです。

テンプレートを丁寧に仕上げたので、カッティングはとてもスムースにできました。ハッコーのスチロールカッターには、厚いブロックを切り出せるよう「ターボ」モードがあるのですが、「ノーマル」モードでゆっくり切り出した方がカット面が奇麗に仕上がります。

加工した胴体ブロック
胴体ブロックを切り出したら、胴体下部にテールブームを差し込む溝を掘り、胴体内に受信機スペースをつくります。

と簡単に書きましたが、ここまで作るまで何度か加工を失敗して、EPPブロックの切り出し作業を3回も繰り返しています。スチロールカッターのおかげでEPPブロックは簡単に切り出せるのですが、胴体を3個も切り出してEPP材を浪費してしまいました。


そうこうしていると、妻がコーヒーを持って来てくれました。ありがとう。

ところが、切り出した胴体が3個、破損した機体も含めると4個も胴体がある様子を見て、「また飛行機を買ったの!」と怒り出します。妻よ、それは誤解だ。飛行機はこれ1機しかないのだ。なけなしの大切な1機をコツコツと修理しているところなのだ。

説明はしましたが、あまり納得している様子はありません。
確かに説得力はないかも知れない。大量のEPP材とたくさんの胴体の残骸を前に「無駄遣い」は否定できない…


閑話休題

尾翼は、4mm厚のEPPボードをデザインナイフで切り出して作成します。元の機体は補強しすぎのせいか尾翼部分が重く、重心あわせに苦労したので、今回は極力補強を少なくしてできる限り軽く作ります。

胴体仮組
キャノピー部の塗装は、Soft99 バンパープライマーとホビー用のアクリル系スプレー塗料です。塗料ががっちり定着して剥げてきません。

胴体と尾翼パーツがそろったところで機体を仮組みし、重心があうようにバッテリー位置を調整します。バッテリー位置は、修復前の状態より4cm も後ろ寄りになりました。 想像以上にテール側が軽く仕上がったようです。

バッテリースペースの作成
バッテリー位置が決まったので、バッテリーの収納スペースを作ります。カッターナイフとスチロールカッターを併用して、写真のように切り出しました。機首下部を切り離すことで、バッテリースペース内部をオープン状態で加工できます。

リンケージをこつこつと済ませて、やっと機体が再生できました。
飛行状態に組み立てて、体重測定です。

元の状態と比較して「36グラム」の軽量化です!
苦労して作り直した甲斐がありました。全備重量300gクラスの機体なので、36gの軽量化は大きいです。

というか、元の状態は36gも重かったというべきでしょう。あまりにも補強し過ぎていたのです。初心者ゆえに補強の勘所がわからず、無駄に補強しては重くて飛ばしにくい機体にしてしまう、という罠に落ちていました。


修復記念撮影です。
IMG_0654_w.jpg
テストフライトはまだです。
この日は、地面に置いた機体が風で飛んでいくほどの強風で、まともなフライトは無理でした。


タグ:EPP SAVANNA
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破損再発 [墜落と修理・整備]

雪上滑走用にスキー板を作りましたが、雪のない日が続きます。
で、晴れた冬の日にフライトに出かけました。

その日のフライト後の Savanna です。
フライト後の Savanna
スキーをつけるつもりだったので、一時的に脚・タイヤを外してあります。
一見、問題なさそうですが…

テールブーム破損
テールブームがバッキリ折れています。

飛行の顛末

手投げ発進後、水平飛行にはいったところまでは順調でした。

しかし、すぐに機体がダウンするようになってきて、ついには飛行高度を維持できずにグシャ!っと地面に落ちました。墜落した機体を拾い上げるとテールブームが折れています。結局、1分も飛ばすことができずに飛行場を後にしました。

折れた部分は、前回のフライトで破損させて修理した箇所です。

発進後すぐに操舵不能になったことから、飛行中にテールブームが折れたことは容易に推測できます。ガッチリと修理したつもりでしたが、胴体の付け根の見えない部分にもダメージが残っていたのでしょう。飛行時の風圧やモーターの振動などでテールブームの根元に残っていたダメージが再発して、フライト中に折れてしまったと思われます。

テールのカーボンパイプをよく見ると、折れた部分以外にも数カ所割れていました。う〜ん、これほど破損箇所が多いと簡単な接着修理だけで直せるとは思えません。

それでなくとも、この機体は余分な補強と多数の修復のせいで重くなっており、いささか鈍重な飛行性能になっています。もうチマチマと修復してもラチがあきません。全面修復することにします。
ネットショップにアクセスして、ポチっとな。

ああ、また貯金残高が...


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Savanna 再修復 [墜落と修理・整備]

せっかく修理した Savanna ですが「インメルマンターン」を失敗して、また墜落・破損させてしまいました。

破損の状態を確認します。
機首が座屈した跡がスチレンボードに残っています。
機首部の座屈
激しい墜落でしたが、カーボンの補強が効いたらしく胴体のEPPが裂けることもなく、機首に搭載されているバッテリーにもなんら異常はありません。外装のスチレンボードに跡が残ったくらいは、眼をつぶりましょう。

ところが!

テールブームの破損
テールブームがカーボン繊維の目に沿ってパックリと裂けています。テールブームをちょっと曲げてみると、ペキペキと音を立てて裂け目が広がっていきます。ヤバイヤバイ。

むやみに機首部を補強したせいで、墜落の衝撃がテールブームの付け根にかかったようです。
あちらを立てればこちらが立たず、といった状態です。

破損したカーボンパイプを見ているうち、修理する気持ちが萎えてきました。機体はすでに修復跡だらけ、重量増加で運動性能も少し落ちています。
妻に「飛行機を壊しちゃったよ」とこぼしたら、「お金はないから!」と即答されました。
私の顔には「新しい機体を買いたい」と書いてあったようです。

妻が正しい。この程度の破損で新しい機体に買い替えようとする自分が悪かった。あきらめずに修理しよう。


修理しました。

裂けているカーボン繊維の隙間を押し広げ、エポキシ接着剤をたっぷり流し込みます。
ドライヤーで加熱すると、エポキシ接着剤がサラサラの液体になって、スーっと繊維の裂け目に染み込んでいきます。カーボンパイプも加熱されて柔らかくなるので、パイプが曲がった状態で固着されないようにまっすぐに支えます。

サラサラの液体だったエポキシ接着剤は、加熱反応で数10秒ほどで固まってきます。
P1050027.jpg
15分ほど安置しておくと、エポキシ接着剤はカチカチに固まっています。

P1050028.jpg
裂けた部分をグラステープで巻いて補強します。

思いのほか簡単に修理できました。
修理前より強度が上がったようですが、また重くなったんだろうな。

… やはり作り直しか?


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また撃墜 [墜落と修理・整備]

修復後のフライトの印象です。

やや重量が増えたためか、それとも前重心になったせいでしょうか。風にあおられるような感覚は薄くなり、少しばかり重量感を感じる安定的な飛行になりました。悪くいうと舵に対して多少にぶくなったように感じられます。

何より重量増加の影響が感じられるのは、大きなループ(宙返り)がやりにくくなったことです。

修理前はループの上昇部分でもあまりスピードが落ちなかったのですが、修理後は上昇スピードが落ちるようになりました。ある程度以上の大きなループになると、上昇しようとしてもスピードが乗ってこないのです。そのためループのスケールが小さくなりました。

う〜ん、面白くない。ご機嫌麗しくありません

もちろん、Savanna はスタント練習機ではありません。初心者向けのエルロン練習機です。
多少重量が増加したとはいえ手投げでスイッと発進できますし、着陸姿勢も安定したものです。8字旋回やロールなどの水平方向の飛行は安定感が増したようにも感じます。ラジコン初心者が練習を行うには十分な飛行安定性を維持しています。

しかし私個人としては、空に大きな円を描くループをやりたいのです。修理前の Savanna は上昇スピードが落ちずに、大きなループもできたのです。

修理後のSavanna
(修理後の Savanna)


(安定感は増したものの、ループでの上昇力が落ちた。)


補強しすぎで重い機体にしてしまったのは失敗でした。
これでは面白くない。胴体を作り直して軽量化しようかなぁ。

そんなことを考えていた矢先です。
またもや Savanna 撃墜! うぅ、これは新しく作り直した方が早いか?


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Savanna 修理 [墜落と修理・整備]

破損した Savanna を修理します。まず、破損部を確認します。

機首部分が裂けていますが、接着で修理は可能だと思われます。
欠損している部分も、EPPブロックを埋めて整形すれば十分修復できると思われます。
機首の裂け目
先端部も多少つぶれていますが、たいしたダメージではなく目をつぶれる程度です。

ですがこのまま修理しても、墜落時に機首先端のバッテリーにダメージが及びやすい形状はそのままです。そこで、機首先端を延長して作り直す事にします。

破損した機首部分をカットします。
破損部を切断

EPPブロックをカッターで切り出して、新しい機首をつくります。
墜落の衝撃からバッテリーを保護するべく、先端を伸ばしたデザインにしました。
作りなした機首を接着

作り直した機首を接着します。接合面を隙間ができないように正確にカットすることは難しいのですが、EPP素材に柔軟性があり接着面に圧力をかけて接着することで、隙間なく接着できました。

さらに胴体中央部から機首にかけて、カーボンシートで補強します。頼りなかった機首の付け根が、ガッチリして強くなりました。
カーボンで補強

キャノピー部はバンパープライマーを使って塗装しました。オリジナルのキャノピー部の塗装は、塗料の粉がぽろぽろ剥げて機体にこびりついて閉口していたのですが、バンパープライマーを使うことで塗装が剥げることがなくなりました。爪を立ててこすっても塗装が落ちません。

胴体はカーボン補強と接着でつぎはぎだらけです。胴体側面にスチレンボードを貼って、化粧仕上げをしました。

機首を修復

バッテリー収納部にはハッチをつけました。
バッテリーがむき出しにならずに、すっきりした印象になります。
バッテリー収納部

完成です。見た目のデザインはバッチリです。
しかし、ちょっと機首部が重くなりすぎたような気がします…
重心も設計指示から15mmほど前に移動しました。

飛行にどんな影響がでるのでしょうか。
心配してても話になりません。フライトして確かめる他ありません。

修復後、初フライト前に記念撮影。
機首先端の角をカットしたデザインがスマートです。(と自画自賛)
修復後のSavanna

しかし長さを伸ばした機首は、全体的にちょっと重い印象を与えます。
オリジナルデザインのコンパクトにまとまった軽快なイメージはなくなりました。
Savanna サイドビュー

飛行の印象は次回に掲載。つづく。
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Savanna 撃墜 [墜落と修理・整備]

2度の衝突と6度の墜落を経験しましたが、愛機 Savanna はよく耐えて破損らしい破損が生じませんでした。EPP製の機体はめったなことでは壊れない、と思っていた矢先、あっさりに壊してしまいました。
EPPの頑丈さを過信して、操縦が甘くなっていました。失敗です。

ループ(宙返り)やロールの練習をしていたときです。
ループ中に、強い横風にあおられて機体の引き起こし姿勢が乱れました。
まずいっ!と思った瞬間、「べちッ」というキシむような音を立てて機体が地面に激突します。

ループの失敗

墜落した機体を調べると、バッテリーを積む開口部から機首の付け根にかけてザックリと裂けています。写真ではわかりにくいですが、機首先端部は砂を噛んでつぶれています。

裂けた機首

機首の裂け目

補強のグラステープをはがすと、バッテリー開口部から大きく裂けていることがわかります。
機首に積まれていたリポにも影響が及んでいます。

シュリンクが裂けたリポ

シュリンクパックが破れて、裂け目からのぞくとアルミのような金属がひしゃげて折れ曲がっているように見えます。

バッテリーのセルが破損していると、電解液がもれたり発火したりしてたいへんなことになるかも知れません。まずは、破損したリポバッテリーを始末する事にします。

ですが、どうやって始末したものか見当がつきません。

販売元のWebサイトには「リポには有害物質は入っていないため完全に放電した後は、各自治体の定める方法に従い廃棄してください。」との説明書きがありますが、破損したリポを廃棄しても突然燃え出したりしないのでしょうか?

とても気になります。そこで、シュリンクパックを開いて破損状態を調べる事にします。

放電させた後、シュリンクパックをはがしました。
セルの角が激しくひしゃげていますが、電解液のもれはないようです。

リポのシュリンクをはがす

さらにばらします。

セルごとに分解

ひしゃげているように見えたのは、セル外装のアルミ箔のふちでした。

リポのセル本体には影響が及んでいないように見えます。しかし、見た目だけでは内部の状態は判断できません。
このまま屋外の雨がかからない場所に安置して、様子を見る事にします。

その後

1週間以上経ちましたが異常なしです。膨張、発熱、液漏れなどの兆候もありません。どうやら、シュリンクパックが裂けただけで、リポのセル本体にはダメージが発生しなかったようです。

調子のよいバッテリーだったのに、惜しい事をしました。ここまでばらしては再利用できません。
バッテリーを買い直す羽目になりました。ちゃり〜ん(預金の残高が減る音)

さて、機体修理はどうしよう。


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